艶麗な夜華

「な、なによ……」



あたしを見下ろす恭也の目は鋭く、


少し……怖い。



そして恭也は口を開く。



「もっと強くなれ。


男に振り回されて生きていったって仕方ねぇだろ」



「う、うん……」



その発言は心配して言ってくれた事なのか、


恭也は切ない目であたしを見る。



「人に流されんな、人に同情するな、


人の為になにかをやろうなんて簡単に思うな。


もっと自分の為に生きろよ」



全ての言葉が胸に突き刺さる。



冷たいのか優しいのかわからず、


そんな恭也だってあたしの事を振り回して……


いや、それは違う。


あたしがまだ、この人を知らないだけ。



家に帰り寒い部屋の中、


何故か恭也の事が頭から離れなかった。