艶麗な夜華

「いらっしゃいませ」



店の中は賑やかで、


カウンター2席以外はお客さんで埋まっている。




「1人か?」



椅子に座ると飲み物を出す恭也。



「まだお客さんが居るから、


先に行っててって言われて」



「そうか」



「ねぇこれなに?ウイスキー?」



「ウーロン茶。


お前に酒を飲ませるとろくな事ないからな。


朝起きたら隣に愛華って事もあり得そうだし」



「……なにも言えない」



「だろうな」


そんな会話をする中、


カウンターの一番隅に座っている女性客が恭也を呼ぶ。



「ねぇ恭也、1人にしないでよ!」



すると恭也は目を細め、


少し怒ったような口調で彼女に話す。



「ったくお前だけのもんじゃねんだよ俺は」



「わかってるよ」



「だったらわがまま言うな」



「は~い」



「フッ、素直で可愛いなお前」



笑顔で彼女を見る恭也。




そんな事言う時あるんだ……