艶麗な夜華

「おい沙希」


その声に顔を上げると目の前には恭也。



「あっ、はい…」


「時間だぞ。仕事に行って来い」


「あっ、うん!」


コートを着ると椅子の上のバッグを手渡す恭也。



「はい」



「あ、ありがとう」



「変な事気にしてないで仕事に集中しろよ」



「うん……」



「頑張ってこい」



恭也がそんな言葉を掛けてくれるなんて意外で、


少し驚いたけど、


凄く嬉しかった。