するとそこに、


ヤスと金髪の彼が出勤してきた。



「おはようございます」



「おはよう」



トイレ掃除が終わり一息つくと、


恭也があたしに濡れたタオルを渡す。



「ボックスのテーブル拭いてないだろ」



「あっ、はい」



なんだかんだで7時を過ぎ、


女性客2人が店に入ってきた。



「いらっしゃいませ」


「あっ、どうしようあたし!」



焦るあたしに恭也が話す。



「店に出るのは8時からだろ?


出勤時間まで客として此処にいればいい」



「でも…」


「心配するな、金は取らないから。


しかもソフトドリンク一杯つけてやる」


「ありがとう…」