「あぁ~お腹いっぱ~い!」



ここ最近、節約の為にろくにご飯を食べていなかったあたし。



「いい顔するな」



「だって、久しぶりにまともな食事したんだもん!


先週なんかもやししか食べてないし!」



「ハハッ自業自得だな。


あんな男放っておけばよかったものの」



「……それができる性格だったら苦労しないっつーの!」



車に乗ると、


急に恭也が真顔であたしを見る。



そして、ふと、頬に手を触れた。



んっ…



「昔、お前に似た女が居たな……」



「えっ…」



「バカみたいに男に尽くして……


ボロボロになっていった……


しょうもない……女」