艶麗な夜華

「なんか……悲しくなってきた……」



「アハハッごめん。


でもそれが現実」



「あぁ……あたしはどうすれば……」



「俺は沙希にカンナみたいにはなって欲しくないけど?」



「っていうか……無理だよ、絶対!」




ムキになるあたしを愛華は優しい笑顔で見ると、


突然抱きしめる。



「変わらないでよ……沙希。


夜の世界に飲み込まれてしまう沙希は……


見たくない」



「愛華……」



「ずっと沙希の事を好きでいたいから……


お願い」




愛華の切ない声が、


あたしの心を惑わす。



「愛華……心配しないで。


あたしはずっと変わらないよ。


この仕事だってすぐに辞めるし、


2ヶ月後には元の生活に戻るよ。


そうしたらまた、


此処に飲みに来るから」