艶麗な夜華

目の前に立つ彼の手には、


額を冷やしていたタオル。



彼はそれをあたしに見せ、


低い声で話す。




「人の頭に雑巾乗せてんじゃねぇ」



「えっ!?それ雑巾だったの!?


ご、ごめん……」



美しい彼の顔に雑巾を乗せていたのはあまりに悪く、


慌てて謝るあたし。



彼は雑巾を投げるようにテーブルの上に置くと、


椅子に横になる。



「まぁいい。


お前のおかげで少しは熱が下がったみたいだし」



「本当!」



あたしは彼の脇にしゃがむと、


なんの遠慮もなく額に手を触れた。



「でも……まだ熱いよ?」