艶麗な夜華

そして奥の方へと入って行くと、



ガシャンッ



ガラスが割れる音に、


走って彼のところへと行った。



「ちょっと大丈夫?!」



シンクに手を掛けしゃがんでいる彼。



足元には割れたグラス。



「デカい声出すな」



「大丈夫?!ケガしてない?!」



彼の隣にしゃがみ、


背中に手を触れる。



「俺に触るな!」



彼は鋭い目であたしをにらみ付けその場に立ち上がるけど、


すぐにバランスを崩し壁に手をつく。



「ちょっと!」



とっさに支えた彼の体から手に伝わってきたのはとんでもない熱。



「どけ!」



「ちょっと、凄い熱だよ!」



彼はあたしの体を手で払い、


ふらつく足でボックス席へと行くと、


倒れるように椅子の上に横になった。