艶麗な夜華

店の前につき、


すでに消えている看板の前で息を整えるとドアを開く。



「こんばんは……」



すると、カウンターにうつ伏せになっていた彼が、


ゆっくりと体を起こしこちらを見る。



「なんの用だ」



「あの……」



「寒い、ドア閉めろ」



「あっ、ごめんなさい…」



慌てて店に入るとドアを閉め、


彼の脇に直立した。




「座れ」



「はい…」



酔っているのか、


少しいつもの迫力に欠ける彼。



「あの……お金の事なんですが……


来月まではちょっと……」