父さんも珍しく今日は家にいた。 「今日は、私が腕をふるって料理を作ったから、たくさん食べてね♪」 俺の母さんの言葉に、すずはテーブルに並べられた料理を見ながら頷く。 確かに、いつもより豪華な気がする。 っていうか、母さんのご飯を食べるなんて、久しぶりな気がする。 「千尋のために甘くないケーキ作ったんだからね!」 そういいながらドヤ顔をする姉さん。 黙っていれば可愛いんだけどね。 見た目と中身のギャップが本当にすごい。