元ヤン彼女×冷酷彼氏 【完】

そう叫ぶと彼は振り返った。


…かっこいい。


街灯に照らし出された彼はすごくイケメンだった。


ハッキリした顔立ちにふわふわそうな髪。


いつの間にか見とれてしまっていた。


って……なに馬鹿なこと考えてんのよ私!!


「…助けてくれて、ありがとう!」


そう言うと彼はにっこり笑うと去っていった。


「え!ちょっと落としたよ!!」


彼が振り返りざまに何かを落としたのが見えた。