寂しいとは思わないけど、なんか呆気ない。今夜は来る予定ではなかったから、そんなものかな。

買ってきた風邪薬をテーブルに置く。アルコール飲んだから、飲まないほうがいいだろう。

お風呂に入って、すぐ寝よう。


♪~♪~♪


真島くんからの着信…どうしたのだろう?まだ二次会くらいのはずだ。


「はい」


「河原?用事終わった?」


「うん」


用事という用事ではないけど、雅也さんが帰ったので、終ったといえば終った。


「今、家?彼氏、一緒じゃないの?」


「うん、家だけど、彼は帰った。真島くんはまだ終わってないよね?」


真島くんの声とともに賑やかな音が聞こえてくる。


「ううん、終わったよ。今、駅でこれから帰るとこ」


「え?二次会はないの?」


「うん。若月さんにラーメン食べに行こうと誘われたけど、昼に食べたから断ったよ」


「そうだったね。お昼、ラーメン屋さんに行ってたものね」


「あのさ、河原んちって、ここから近い?」