名前と顔が一致して、スッキリした。だけど、信じられない。
昨日、卒業アルバムの中の真島くんを見たばかりだ。そんなタイミングで現れるなんて誰が想像出来る?私は出来なかった。会いたいとは思ったけど、本当に会うなんて思いもしなかった。
「ほんと信じられないな。河原に会えるなんて驚きだね。何年ぶりだっけ?へぇー、あまり変わってないよな?」
カウンター越しに上から下まで見て、変わってないと屈託のない顔で笑う。
ああ…この笑顔が好きだったな。
あの頃よりも顔立ちはシャープになっていて、ワックスで固めた髪でちゃんとした大人の男に見える。だけど、変わらない笑顔にどことなく安心する。
「中学卒業以来だから、10年ぶりじゃない?」
「もう10年も経つんだな。でも、会えて嬉しいよ。元気だった?」
「うん」
「河原さん、知り合い?」
背後から声を掛けられて、ここがオフィスであることを忘れて、真島くんとの再会を懐かしんでいたことに気付かされた。
昨日、卒業アルバムの中の真島くんを見たばかりだ。そんなタイミングで現れるなんて誰が想像出来る?私は出来なかった。会いたいとは思ったけど、本当に会うなんて思いもしなかった。
「ほんと信じられないな。河原に会えるなんて驚きだね。何年ぶりだっけ?へぇー、あまり変わってないよな?」
カウンター越しに上から下まで見て、変わってないと屈託のない顔で笑う。
ああ…この笑顔が好きだったな。
あの頃よりも顔立ちはシャープになっていて、ワックスで固めた髪でちゃんとした大人の男に見える。だけど、変わらない笑顔にどことなく安心する。
「中学卒業以来だから、10年ぶりじゃない?」
「もう10年も経つんだな。でも、会えて嬉しいよ。元気だった?」
「うん」
「河原さん、知り合い?」
背後から声を掛けられて、ここがオフィスであることを忘れて、真島くんとの再会を懐かしんでいたことに気付かされた。


