雅也さんは両腕を上に伸ばしたあと、首を横に振った。肩が凝っているようだ。ここがオフィスでなかったら、マッサージをしてあげたいところだけど、他の人の目があるから出来ない。
「今日は早く帰って、ゆっくり休んでくださいね」
当たり障りのないことしか言えないのも残念だ。オフィス内での私たちの関係は秘密になっている。社内恋愛禁止ではないけど、「冷やかされたりしたら、やりにくいから」と雅也さんが言うから了承した。
知られて困ることはないけど、秘密にすることでドキドキ感が増している。このドキドキ感を私はひそかに楽しんでいたりする。
私は入社からずっと総務課だけど、雅也さんは2年前の事業部から異動してきた。同じ部署にいて、内緒にするのはいろいろと難しい。
「おはようございます!アイラクリースです!」
「はい。おはようございます」
私は来客カウンターに行き、入ってきた男性の前に立つ。
「今日は早く帰って、ゆっくり休んでくださいね」
当たり障りのないことしか言えないのも残念だ。オフィス内での私たちの関係は秘密になっている。社内恋愛禁止ではないけど、「冷やかされたりしたら、やりにくいから」と雅也さんが言うから了承した。
知られて困ることはないけど、秘密にすることでドキドキ感が増している。このドキドキ感を私はひそかに楽しんでいたりする。
私は入社からずっと総務課だけど、雅也さんは2年前の事業部から異動してきた。同じ部署にいて、内緒にするのはいろいろと難しい。
「おはようございます!アイラクリースです!」
「はい。おはようございます」
私は来客カウンターに行き、入ってきた男性の前に立つ。


