その後、バスルームに行き、シャワーを浴びて、ため息をつく。


気分が乗らないという理由で拒否出来なかったから、されるがままに抱かれた。乗らない気分だったからか、感じなかった。だけど、上の空状態でも反応しないわけにはいかない。

変だと気付かれたくなかったから、感じているふりをした。ふりをしながら、早く終わらないかなと思ってしまった。そんな自分にまた罪悪感が増す。酷い女だと思う。

バスタオルを体に巻いて、リビングに行き、スマホを手に取る。

あ、真島くん…。


メッセージが届いている。時間は1時間前だ。

1時間前…私は雅也さんの下にいた。私が何をしていたなんて、知られるわけもないのに、何となく恥ずかしい気分になる。


‘ご飯行くの、来週にしない?’


食事の誘いで、具体的な日時は提示してない。


‘うん、いいよ。私はいつでもいいので、日にちを決めたら教えて’