過去恋に今の鼓動を重ねたら

雅也さんの着替えは二ヶ月前くらいからいくつか置いてある。ここに週に２日くらい泊まるようになってからだ。下着とTシャツ、短パンを持ってバスルームへと消えた。

その間に…

真島くんからのメッセージを確認する。名前と「お疲れさま」としか見ることが出来なくて、気になっていた。


挨拶程度の差し障りのない内容だった。だけど、そんな簡単な内容でも、なぜかドキドキした。この鼓動は罪悪感からかもしれない。


‘お疲れさま。明日は暑くなるみたいだね。おやすみ’


簡単に返事をして、簡単に話を終わらせるようにした。

これだったら、返信も「おやすみ」ですぐ終わるだろう。話を長くしていては、雅也さんに知られてしまう危険がある。


‘暑くなるのは嫌だね。おやすみ’


思惑通り、「おやすみ」と来たので、安心してスマホをテーブルに置く。


「あー、さっぱりした。紗菜も入ってきなよ」


「うん」


これから多分、雅也さんは抱こうとする。