ここで確認しないのは変に思われる。
震えそうになる指に力を入れて、画面をタップさせた。ラインメッセージだとすぐに分かり、「真島くん」の文字も確認できた。でも、開かずにすぐ画面を真っ暗にさせた。
隣りに座る雅也さんにすぐ目を向けたが、テレビの天気予報を見ている。見られてはいないはず。
「鈴華からだった。昨日はありがとうって」
「また愚痴でも聞いたの?」
雅也さんとの恋人期間はまだ半年。その中で唯一会ったことのある友達が鈴華。一番の友達だから、鈴華の話もよくしている。最近の鈴華は会社の先輩と衝突することが多く、その不満を言ってくる。
だから、鈴華と会ったことに疑問は感じなかったようだ。
「うん。相変わらずだった」
ヤバイな。すらすらと嘘をつける自分が怖くなってくる。でも、あまり嘘はつきたくない。言っておきながら、心が少し痛む。
話題を変えたい。
「お風呂、先に入って」
「ああ、ありがとう。じゃ、入ってくるよ」
震えそうになる指に力を入れて、画面をタップさせた。ラインメッセージだとすぐに分かり、「真島くん」の文字も確認できた。でも、開かずにすぐ画面を真っ暗にさせた。
隣りに座る雅也さんにすぐ目を向けたが、テレビの天気予報を見ている。見られてはいないはず。
「鈴華からだった。昨日はありがとうって」
「また愚痴でも聞いたの?」
雅也さんとの恋人期間はまだ半年。その中で唯一会ったことのある友達が鈴華。一番の友達だから、鈴華の話もよくしている。最近の鈴華は会社の先輩と衝突することが多く、その不満を言ってくる。
だから、鈴華と会ったことに疑問は感じなかったようだ。
「うん。相変わらずだった」
ヤバイな。すらすらと嘘をつける自分が怖くなってくる。でも、あまり嘘はつきたくない。言っておきながら、心が少し痛む。
話題を変えたい。
「お風呂、先に入って」
「ああ、ありがとう。じゃ、入ってくるよ」


