「あ、これ変わっているけど、いいね!へー、カナダ製なんだ」
「ん?どれ?」
紗菜の隣に座って、指差すページを覗きこむ。そこには、宇宙を思わせるような照明があった。
「カナダか…カナダまで行ったら、もっといろいろ見れるかもしれないな」
「え?カナダまで行くつもり?」
「いや、まずネットで調べてからにするよ。あっちに友だちがいるから、聞いてもいいし」
「友だち?もしかして、圭司は英語、話せるの?」
紗菜にはいろいろ話してきたけど、まだ話してないこともある。隠すつもりはない。紗菜には何でも話したい。
「うん。大学の時、1年くらいカナダに留学していたから」
「留学?そうなんだ。私の知らない10年の間に圭司は、英語ペラペラになったのね。すごいねー」
俺たちには空白の10年がある。お互いに知らない時間があるのは、仕方ないことなのだが、紗菜は寂しそうな顔を見せた。
「ん?どれ?」
紗菜の隣に座って、指差すページを覗きこむ。そこには、宇宙を思わせるような照明があった。
「カナダか…カナダまで行ったら、もっといろいろ見れるかもしれないな」
「え?カナダまで行くつもり?」
「いや、まずネットで調べてからにするよ。あっちに友だちがいるから、聞いてもいいし」
「友だち?もしかして、圭司は英語、話せるの?」
紗菜にはいろいろ話してきたけど、まだ話してないこともある。隠すつもりはない。紗菜には何でも話したい。
「うん。大学の時、1年くらいカナダに留学していたから」
「留学?そうなんだ。私の知らない10年の間に圭司は、英語ペラペラになったのね。すごいねー」
俺たちには空白の10年がある。お互いに知らない時間があるのは、仕方ないことなのだが、紗菜は寂しそうな顔を見せた。