「おー、ここは紗菜ちゃんがいたんだね。お、圭司まで」
「え、あの…どうも」
前のテーブルから順番に回りながら飲んできたであろう社長は上機嫌になっていた。社内の納涼会で「紗菜ちゃん」と名前で呼ばれて、目が泳ぎ、焦る。
甥っ子の圭司を呼ぶのは、変に思われないだろうけど、私を名前で呼ぶのは変だと思われる。隣りのテーブルにいる女性社員たちがひそひそと話してるのが、視界に入る。
やっぱりこの席は居心地がよくない。
「社長、どうぞ」
我先にとお酌をしたのは経理課長だった。
「社長は河原さんと仲が良いのですね」
「うん。紗菜ちゃんはいい子だからねー。圭司の嫁さんにしたいんだよねー」
「ほお、それはそれは。うん、良く見るとお似合いの二人ですね!ハハハッ」
人のことで盛り上がる社長と経理課長は、大きな声で笑って、ビールの入ったグラスをお互い空けていた。人を肴にするなんて…圭司と顔を見合わせて苦笑するしかない。
「え、あの…どうも」
前のテーブルから順番に回りながら飲んできたであろう社長は上機嫌になっていた。社内の納涼会で「紗菜ちゃん」と名前で呼ばれて、目が泳ぎ、焦る。
甥っ子の圭司を呼ぶのは、変に思われないだろうけど、私を名前で呼ぶのは変だと思われる。隣りのテーブルにいる女性社員たちがひそひそと話してるのが、視界に入る。
やっぱりこの席は居心地がよくない。
「社長、どうぞ」
我先にとお酌をしたのは経理課長だった。
「社長は河原さんと仲が良いのですね」
「うん。紗菜ちゃんはいい子だからねー。圭司の嫁さんにしたいんだよねー」
「ほお、それはそれは。うん、良く見るとお似合いの二人ですね!ハハハッ」
人のことで盛り上がる社長と経理課長は、大きな声で笑って、ビールの入ったグラスをお互い空けていた。人を肴にするなんて…圭司と顔を見合わせて苦笑するしかない。


