振り返ることもなく、あっさりと出ていった。もう二度とここには来ない。もう二度と私を抱くことはない。
「うっ…うう…ばかぁ…ぐずっ…」
微かな足音が聞こえなくなってから、やっと涙がこぼれた。
雅也さんの前で泣かなかったのは、私なりのプライド。最後まで物分りの良い女を演じて、それほど傷付いてないという顔を見せた。
本当は傷付いているというのに。
♪
止まらない涙を大きなタオルで拭っていると、メッセージが届く。送り主は圭司。
`彼はまだいる?話はした?大丈夫?´
圭司は、雅也さんに彼女がいることを知っていたのかもしれない。だから、ちゃんと話をするようにと促したのだろう。
心配してくれている圭司に返信をしないといけないなと思ったが、震える指は文字を入力する方向に動かなかった。電源ボタンを押すと、画面は真っ暗になった。
そして、また、涙を流した。
「うっ…うう…ばかぁ…ぐずっ…」
微かな足音が聞こえなくなってから、やっと涙がこぼれた。
雅也さんの前で泣かなかったのは、私なりのプライド。最後まで物分りの良い女を演じて、それほど傷付いてないという顔を見せた。
本当は傷付いているというのに。
♪
止まらない涙を大きなタオルで拭っていると、メッセージが届く。送り主は圭司。
`彼はまだいる?話はした?大丈夫?´
圭司は、雅也さんに彼女がいることを知っていたのかもしれない。だから、ちゃんと話をするようにと促したのだろう。
心配してくれている圭司に返信をしないといけないなと思ったが、震える指は文字を入力する方向に動かなかった。電源ボタンを押すと、画面は真っ暗になった。
そして、また、涙を流した。


