過去恋に今の鼓動を重ねたら

ただランチを一緒に食べただけなのに、やましいことをしてしまった気分だ。気分…ではなく、やましいことかもしれない。恋人以外の男性と二人だけで食事をすることは、やましいこと…。

言い訳なんて出来ないから、食事をした事実を正直に認める。


「ちょっと、会議室に来てもらってもいい?」


昼休みが終わるまで、あと5分しかないが、雅也さんの誘いを断ることが出来なく、頷いてから、会議室へと歩く。

圭司は眉間に皺を寄せていたけど、何も話すことはなく、会議室に向かう私たちをただ見ていた。


「真島くんから、何か聞いた?」


圭司と食事をしたことを咎められると覚悟していたが、違うことを言われて、一瞬呆けた。


「あ、何も…え?何を聞かれたと言うの?」


質問に質問で返してしまう。


「じゃあ、何を話した?」


さらに質問で返される。何を探り合っているのだろうか。会議室の壁時計が刻々と昼休み終了時刻へ近付いている。早く話を終わらせたいが、質問ばかりしていては終わらない。