***side 真島圭司
「おーい、圭司。こっちー」
「よお。待たせて悪かったな」
丸いテーブルに二つの黒い椅子が向かい合って置かれている。俺は、高校時代からの悪友である冬悟(とうご)の前に座った。
昼はカフェで、夜はバーとなるこの店は青い照明と白い壁が特徴的で、海の中にいるような気分になる。
「随分オシャレなとこだな」
店内をぐるりと見回す。同じテーブル席の他に、カウンター席があり、カウンターの横には水槽があって、色鮮やかな熱帯魚がゆらゆらと泳いでいる。
周りはほとんどカップルで、男二人でこの店にいるのは、場違いに感じる。
「下見を兼ねているからな」
「ああ、プロポーズ大作戦だっけ?」
「うん。彼女、海とか魚が好きだからどうかなと思ってね」
冬悟は2年付き合っている年上の恋人の誕生日にプロポーズすることを計画している。
「おーい、圭司。こっちー」
「よお。待たせて悪かったな」
丸いテーブルに二つの黒い椅子が向かい合って置かれている。俺は、高校時代からの悪友である冬悟(とうご)の前に座った。
昼はカフェで、夜はバーとなるこの店は青い照明と白い壁が特徴的で、海の中にいるような気分になる。
「随分オシャレなとこだな」
店内をぐるりと見回す。同じテーブル席の他に、カウンター席があり、カウンターの横には水槽があって、色鮮やかな熱帯魚がゆらゆらと泳いでいる。
周りはほとんどカップルで、男二人でこの店にいるのは、場違いに感じる。
「下見を兼ねているからな」
「ああ、プロポーズ大作戦だっけ?」
「うん。彼女、海とか魚が好きだからどうかなと思ってね」
冬悟は2年付き合っている年上の恋人の誕生日にプロポーズすることを計画している。


