過去恋に今の鼓動を重ねたら

結局、私は狡い…。


そして、家の前まで迎えに来てくれた真島くんの車に乗り込んだ。真島くんの車は白のハリアーだった。


「立派な車だね。まだ新しいよね?」


「うん、去年買ったばかりだよ。どうしても欲しくて、頑張ったんだ」


欲しくて買ったというだけあって、かなり愛着があるらしく、そっとハンドルを愛しそうに撫でた。その嬉しそうな表情が少年っぽくて、昔の真島くんを思い出す。

そういれば、あの頃、欲しかったゲームを買ってもらったと嬉しそうに話した時もこんな表情だった。好きだった表情の1つ。

久しぶりに見たことで心がときめいたけと、気付かれないようにと変わっていく景色に目を向けた。

社長の自宅は品川にあるらしいが、神奈川の山の方へと車を走らせていた。


「別荘というほどのものではないんだけど、じいちゃんが建てたログハウスがあって、そこを今は叔父さんが所有していて、うちの親戚なら誰でも使っていいことになっているんだ」