相手のことは伏せておいたとしても。
「河原さん、ちょっといいかな?」
「は、はい」
「いや、立ち上がらなくてもいいけど」
真島くんの話をしていた時に、雅也さんに話し掛けられ、かなり心臓が跳び跳ねた。思わず立ち上がってしまうくらいだ。
やましいことはしてないとずっと思い込んでいるのに、やっぱり後ろめたい気分になる。
真島くんが社長の甥っ子だからといっても、私には何も関係がない。だから、後ろめたい気分にならなくてもいいはずなのに…
違う…後ろめたいというか罪悪感があるのは、昨夜のことだ。
真島くんに抱き締めてもらった。
真島くんに撫でてもらった。
その事実こそが甥っ子だとかいう事実よりも重大で絶対に話せない事実だ。
指摘されて慌てて、今度は座る。ああ…何でもっと普通に出来ないのだろうか。こんな態度だと余計に怪しまれる。
「クスッ。紗菜さんったら、何をテンパっているんですか?」
「河原さん、ちょっといいかな?」
「は、はい」
「いや、立ち上がらなくてもいいけど」
真島くんの話をしていた時に、雅也さんに話し掛けられ、かなり心臓が跳び跳ねた。思わず立ち上がってしまうくらいだ。
やましいことはしてないとずっと思い込んでいるのに、やっぱり後ろめたい気分になる。
真島くんが社長の甥っ子だからといっても、私には何も関係がない。だから、後ろめたい気分にならなくてもいいはずなのに…
違う…後ろめたいというか罪悪感があるのは、昨夜のことだ。
真島くんに抱き締めてもらった。
真島くんに撫でてもらった。
その事実こそが甥っ子だとかいう事実よりも重大で絶対に話せない事実だ。
指摘されて慌てて、今度は座る。ああ…何でもっと普通に出来ないのだろうか。こんな態度だと余計に怪しまれる。
「クスッ。紗菜さんったら、何をテンパっているんですか?」


