「河原さん、おはよう!」
「社長、おはようございます!」
わが社の柳井社長はふらりといろんな部署に顔を出すことがある。『ヤナフィール』の社員は、全部で70人ほどだが、社長は全社員の顔と名前をしっかり覚えている。
ダンディーなおじ様という風貌な社長は、確か…45歳。30歳でこの会社を立ち上げ、今年で15年という。若いのは社長だけではななくて、社員も若い。社長よりも年齢が上なのは、2、3人しかいないはず。
「ねえ、岸本くんはまだかなー?」
「岸本さんにご用ですか?」
「うん、この前、名刺を頼んだんだけど、予定よりも早くに手元にあったのが終わってしまってさ。今日欲しいんだよね」
雅也さんはまだ来ていない。多分あと10分は来ないだろう。
「岸本さんが来たら、預かって、お届けしましょうか?」
「あー、それは助かる。じゃあ、河原さん、悪いけどよろしくね」
柳井社長は右手をひらひらさせて、出ていった。
「社長、おはようございます!」
わが社の柳井社長はふらりといろんな部署に顔を出すことがある。『ヤナフィール』の社員は、全部で70人ほどだが、社長は全社員の顔と名前をしっかり覚えている。
ダンディーなおじ様という風貌な社長は、確か…45歳。30歳でこの会社を立ち上げ、今年で15年という。若いのは社長だけではななくて、社員も若い。社長よりも年齢が上なのは、2、3人しかいないはず。
「ねえ、岸本くんはまだかなー?」
「岸本さんにご用ですか?」
「うん、この前、名刺を頼んだんだけど、予定よりも早くに手元にあったのが終わってしまってさ。今日欲しいんだよね」
雅也さんはまだ来ていない。多分あと10分は来ないだろう。
「岸本さんが来たら、預かって、お届けしましょうか?」
「あー、それは助かる。じゃあ、河原さん、悪いけどよろしくね」
柳井社長は右手をひらひらさせて、出ていった。