翌日の朝、熱が下がり、体もスッキリしたので冷蔵庫に入れてあったサンドイッチを食べて、家を出た。


真島くんからは朝早くから心配するメッセージが届き、行くことを伝えた。

雅也さんからは、何もない。用事があるからと帰って行って以来、何もはい。一緒にいる時の雅也さんは優しいけど、離れてしまうと連絡とか少なくて、少し虚しくなる。


だからといって、ここで二人を比べてしまってはいけない。見せる優しさが違うだけで雅也さんだって、優しい。ただ今は真島くんのほうが優しく見えるだけ。


「おはよう」


会社最寄り駅に着くと、改札付近で真島くんが立っていた。もしかして、待ってくれていた?


「おはよう。何で?」


「そろそろ来るかなと思った。顔色、良くなったね。一緒に行こう」


「うん」


二人で並んで会社に行くのは恥ずかしい。

雅也さんとは一緒に行ったことがない。一応秘密にしているからだ。