手の中に残された名刺を私は慌てて、ポケットにしまう。やましいことをしたわけではないけど、雅也さんに知られてはいけないと思ったから。
やましいことなんてないから、内緒にする必要はないと思うけど、何となく知られたくない。知られたくないと思うこと自体がやましいかな?やましくないなら、話した方がいい?
自問自答してみたけど…やっぱり言わないという結論に至った。余計な心配をかけたくはないからというのは、建て前で本音はかつて好きだった人にときめいてしまったことを隠したいからだ。
大人になった真島くんは想像以上にかっこよくなっていた。背も私より少し高いくらいだったのに、見上げる高さになっていて、昨日想像した真島くんとは違った。
失礼な想像をしてしまったかも。
「紗菜さん。さっきのイケメンさんとお知り合いなんですね。聞こえちゃいましたよ。同級生との再会なんて、恋の予感じゃないですか!」
隣りのデスクに座る2歳下の朱莉(あかり)が肩を嬉しそうに叩いて来た。
やましいことなんてないから、内緒にする必要はないと思うけど、何となく知られたくない。知られたくないと思うこと自体がやましいかな?やましくないなら、話した方がいい?
自問自答してみたけど…やっぱり言わないという結論に至った。余計な心配をかけたくはないからというのは、建て前で本音はかつて好きだった人にときめいてしまったことを隠したいからだ。
大人になった真島くんは想像以上にかっこよくなっていた。背も私より少し高いくらいだったのに、見上げる高さになっていて、昨日想像した真島くんとは違った。
失礼な想像をしてしまったかも。
「紗菜さん。さっきのイケメンさんとお知り合いなんですね。聞こえちゃいましたよ。同級生との再会なんて、恋の予感じゃないですか!」
隣りのデスクに座る2歳下の朱莉(あかり)が肩を嬉しそうに叩いて来た。


