もういいんだよ…。




それから女を送り届け、俺は家路に着いた。


「ただいま。」


俺がドアを開けるとソファーには梨杏が寝ていた。


電気を付けて


「風邪引くよ。馬鹿。」


と毛布をかけようと傍に寄ると…


泣いてたのか?


なぜ?


俺は梨杏の涙を指で拭き取り、


頬を撫でた。