恋愛なんてもうしないっ!

私は驚いて声もでなかった。

「俺、あの時、気が動転していたんだ。
ちょうどその時期、親が離婚してさ。
で、どうしようもない悲しみを浮気にぶつけてた。
遥香のことは大好きだったから、
迷惑はかけたくない、そう思って、
なんとも思っていない女の人に
悲しみをぶつけていた。」

一息ついてまた続ける。

「だからと言って簡単に許してもらえるとは
思っていない。
学校の準備室でやったことも最低だった。
ただ、遥香が逃げていくことが怖くて・・・・・」