恋愛なんてもうしないっ!

「いや・・・・・」

そう言って、振りほどこうとしても

赤城くんの手はがっしりと私の腕をとらえたまま。

(怖いよ。 何されるんだろう・・・・・?)

すると赤城くんは、

「乱暴なことしてごめんな。
ちょっと話しがしたくて。ダメかな?」

と聞いてきた。

赤城くんの顔は穏やかで、

私が好きになった赤城くんの顔そのものだった。

「何もしないからさ。 な?」