恋愛なんてもうしないっ!

「遥香、おっはよー!」

いつも通り咲が元気よく声をかけてくれる。

「お、おはよ・・・・・」

さすがに疲れていて、明るく返事ができなかった。

「遥香、大丈夫・・・・・?
すっごく顔色悪いけど・・・・・」

咲が心配そうに尋ねてくる。

(咲に話したらすっきりするかな?)

「あのね・・・・・」

私は昨日あったことを話した。

咲は、私を抱きしめ、

「遥香。 大丈夫だよ。
今の遥香には蓮くんがいるじゃん。」

「で、でも、蓮くんにまで
迷惑かけたくない・・・・・」

私がそう言うと咲は、

「ダメ! 蓮くんに話聞いてもらいなよ!
今日は一緒に帰ったら?」

と勧めてきた。

「う、うーん。考えとく。」

私はとりあえずそう答えたが、

蓮くんに相談する気にはなれなかった。

重たい彼女と思われたくなかったし、

迷惑をかけたくなかった。