〜零央side〜


愛叶が目を覚ましたとき、今まで生きてきた中で一番嬉しかった。

夢だとも思った。

でも、今こうして、一緒に家にいる。
それがどうしようもなく嬉しかった。


愛叶が一生懸命、過去の話を話してくれた。

愛叶をここまで追い詰めていた自分に腹が立って仕方がなかった。


零『愛叶、話してくれてありがとう。

今まで、たくさん傷つけて、追い詰めて、本当にごめんな・・・。

でも、愛叶と結婚したのは利益のためなんかじゃない。

俺が愛叶を愛していたからだ。』


愛『うん・・・。』


零『これからはいらないっていうぐらい愛してやる。

俺の全てを愛叶に捧げる。

だから、もう一度俺を信じて?愛して?

そして・・・ずっと傍にいてください。』


俺はそう言って愛叶が自らはずした指輪をもう一度愛叶の左手薬指にはめた。


愛『最初から零央のことは信じてるし、愛してるよ。もちろん今もね。』


愛叶はそういって微笑んでくれた。