ある日、少年の作業場がトウカの目の届かない倉庫のほうへ移動したのだ。

作業場は一回受け持ったら、機械とのサイズが合わなくなった場合以外では変更されることはない。

特例を除いて――

自分へ気持ちを告白した少年はその特例に価したんだろうか。

それとも、自分が少年を見つめていることをあの狡猾そうな工場長に気づかれたんだろうか。

理由は分からない。


ただ――

もう少年を見つめることはできなくなってしまったのだ。