断罪校則

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紆余曲折あって、

あれから二人にこってりと絞られてしまった俺は、一人テンションが下がってしまった。

いやね、そりゃあ口で勝てる気はしていなかったけども。まさかここまでエグイとは…


「亜貴?また変な事考えてるんじゃナイ?」

ベンチに腰を掛けてうな垂れる俺に、和也は苦笑しながら肩を叩いてくる。そして矢木さんは、そんな和也と目が合ったらしく。不器用ながらに微笑んでいた。

なんだか腹の奥がムズムズとする。

楽しい事があった時や、嬉しい時になるあの不思議な感覚。とても良い関係とは言えなかった俺達が、二人が。今はこうして笑い合えているから。だから、かな?

勿論、完全に修復されているとは言えないけれど。でも、俺はこの空気が心地良かった。嫌いじゃなかった。




「……さて、と」

少し肌寒くなってきた時間帯。

先に話を切り出したのは矢木さん。

「笹原君にも話をしなければいけないな」
「ハナシ?」
「…ああ、」

矢木さんからの言葉を受け、肩に乗せられていた和也の指先がピクリと反応する。そしてそのまま、和也の手はゆっくりと俺の肩から離れていった。温もりが、消えて行く。

「俺も、話があるンだ」

再び三人の間に流れる厭な緊張感。

キイキイと不安を煽る金属音を響かせるブランコは、振り子のように揺れる。誰かが、揺らしているんじゃないかと錯覚するぐらいに。

綺麗に、歪に、確かに。