◆◆◆
紆余曲折あって、
あれから二人にこってりと絞られてしまった俺は、一人テンションが下がってしまった。
いやね、そりゃあ口で勝てる気はしていなかったけども。まさかここまでエグイとは…
「亜貴?また変な事考えてるんじゃナイ?」
ベンチに腰を掛けてうな垂れる俺に、和也は苦笑しながら肩を叩いてくる。そして矢木さんは、そんな和也と目が合ったらしく。不器用ながらに微笑んでいた。
なんだか腹の奥がムズムズとする。
楽しい事があった時や、嬉しい時になるあの不思議な感覚。とても良い関係とは言えなかった俺達が、二人が。今はこうして笑い合えているから。だから、かな?
勿論、完全に修復されているとは言えないけれど。でも、俺はこの空気が心地良かった。嫌いじゃなかった。
「……さて、と」
少し肌寒くなってきた時間帯。
先に話を切り出したのは矢木さん。
「笹原君にも話をしなければいけないな」
「ハナシ?」
「…ああ、」
矢木さんからの言葉を受け、肩に乗せられていた和也の指先がピクリと反応する。そしてそのまま、和也の手はゆっくりと俺の肩から離れていった。温もりが、消えて行く。
「俺も、話があるンだ」
再び三人の間に流れる厭な緊張感。
キイキイと不安を煽る金属音を響かせるブランコは、振り子のように揺れる。誰かが、揺らしているんじゃないかと錯覚するぐらいに。
綺麗に、歪に、確かに。
紆余曲折あって、
あれから二人にこってりと絞られてしまった俺は、一人テンションが下がってしまった。
いやね、そりゃあ口で勝てる気はしていなかったけども。まさかここまでエグイとは…
「亜貴?また変な事考えてるんじゃナイ?」
ベンチに腰を掛けてうな垂れる俺に、和也は苦笑しながら肩を叩いてくる。そして矢木さんは、そんな和也と目が合ったらしく。不器用ながらに微笑んでいた。
なんだか腹の奥がムズムズとする。
楽しい事があった時や、嬉しい時になるあの不思議な感覚。とても良い関係とは言えなかった俺達が、二人が。今はこうして笑い合えているから。だから、かな?
勿論、完全に修復されているとは言えないけれど。でも、俺はこの空気が心地良かった。嫌いじゃなかった。
「……さて、と」
少し肌寒くなってきた時間帯。
先に話を切り出したのは矢木さん。
「笹原君にも話をしなければいけないな」
「ハナシ?」
「…ああ、」
矢木さんからの言葉を受け、肩に乗せられていた和也の指先がピクリと反応する。そしてそのまま、和也の手はゆっくりと俺の肩から離れていった。温もりが、消えて行く。
「俺も、話があるンだ」
再び三人の間に流れる厭な緊張感。
キイキイと不安を煽る金属音を響かせるブランコは、振り子のように揺れる。誰かが、揺らしているんじゃないかと錯覚するぐらいに。
綺麗に、歪に、確かに。



