試合終了のホイッスルが鳴る。
両チームの挨拶が終わり、先輩達がベンチへ戻ってくる頃合いを見計らって。俺と和也は、マネージャーに混ざり飲み物を渡したりタオルを渡したりしていた。
「おー、苦しゅうないぞ。苑田に笹原」
にこにこと笑顔でからかって来るこの人は、キャプテンの鈴木裕翔先輩。
整った顔に、明るめの茶髪。一見チャラく見える容姿に反して、根は真面目。明るく元気に楽しくをモットーに、チームメイト全体を引っ張ってくれる、まさに理想のキャプテン。勿論、サッカーの技術も群を抜いて光るものがあり、そこにまた憧れる。
「お前らマネージャーに転向すっか?」
「ちょ、勘弁して下さいよ」
「ふはっ!冗談だよジョーダン!次は遅刻すんなよ?俺も、お前らと一緒に戦えるの楽しみにしてんだからさ」
ポン、と軽く叩かれた肩が熱い。この裏表のない気さくな性格にも、惹かれる人が続出しているんだろうな、と。しみじみ思う。かっこ良すぎだろ、先輩。
「――うーん」
「やっぱり、ユトくん格好イイわあ」
「うおっ?!」
突然後ろから声がして、思わず変な声を上げてしまった俺は悪くない。断じて悪くない。つうか和也、てめえなに笑ってんだ。後で覚えてろよちくしょう。
「ちょっと!瀬乃先輩!脅かさないで下さいよ!」
「え?ああ、ごっめーん亜貴くん!脅かす気は無かったんだよ?」
全く悪びれた風じゃない笑顔を振り撒いて、かるーく、ゆるーく、両手を合わせて首を傾げるのはマネージャーの瀬乃アユミ先輩。
見た目はいわゆるギャル系で、最初は正直近寄り難かったけれど。後々、天然キャラだという事が発覚し、今では普通に接する事が出来ている。というか、先輩がガンガン絡んでくるもんだから慣れてしまった。
そしてこの人は、鈴木先輩を唯一ユト君と呼ぶ事の出来る存在。つまり、彼氏彼女という関係なんだろうけど。“アレ”な校則の手前、大っぴらにはしてないみたいだ。
両チームの挨拶が終わり、先輩達がベンチへ戻ってくる頃合いを見計らって。俺と和也は、マネージャーに混ざり飲み物を渡したりタオルを渡したりしていた。
「おー、苦しゅうないぞ。苑田に笹原」
にこにこと笑顔でからかって来るこの人は、キャプテンの鈴木裕翔先輩。
整った顔に、明るめの茶髪。一見チャラく見える容姿に反して、根は真面目。明るく元気に楽しくをモットーに、チームメイト全体を引っ張ってくれる、まさに理想のキャプテン。勿論、サッカーの技術も群を抜いて光るものがあり、そこにまた憧れる。
「お前らマネージャーに転向すっか?」
「ちょ、勘弁して下さいよ」
「ふはっ!冗談だよジョーダン!次は遅刻すんなよ?俺も、お前らと一緒に戦えるの楽しみにしてんだからさ」
ポン、と軽く叩かれた肩が熱い。この裏表のない気さくな性格にも、惹かれる人が続出しているんだろうな、と。しみじみ思う。かっこ良すぎだろ、先輩。
「――うーん」
「やっぱり、ユトくん格好イイわあ」
「うおっ?!」
突然後ろから声がして、思わず変な声を上げてしまった俺は悪くない。断じて悪くない。つうか和也、てめえなに笑ってんだ。後で覚えてろよちくしょう。
「ちょっと!瀬乃先輩!脅かさないで下さいよ!」
「え?ああ、ごっめーん亜貴くん!脅かす気は無かったんだよ?」
全く悪びれた風じゃない笑顔を振り撒いて、かるーく、ゆるーく、両手を合わせて首を傾げるのはマネージャーの瀬乃アユミ先輩。
見た目はいわゆるギャル系で、最初は正直近寄り難かったけれど。後々、天然キャラだという事が発覚し、今では普通に接する事が出来ている。というか、先輩がガンガン絡んでくるもんだから慣れてしまった。
そしてこの人は、鈴木先輩を唯一ユト君と呼ぶ事の出来る存在。つまり、彼氏彼女という関係なんだろうけど。“アレ”な校則の手前、大っぴらにはしてないみたいだ。



