いくつかの疑問はある。
なぜ優香がこんなに親しげなメールを急に送ってきたのかということだ。
それに松下先輩は彼女とデートをしていたという話はどうなったのだろう。
それになぜこのタイミングで芽衣の名前を出してきたのだろう。
私には分からないことが多すぎた。
このままメールを見なかった事にするか、一応返信をしておくかで迷っていた。
メールを無視して後々トラブルが起こっては困る。彼女の言葉には全面的に同意だったため、そうだね、と送ると携帯を鞄の中に直した。
次の日学校に着くと、教室内にはあゆみと優香がいた。
あゆみは文庫本を黙々と読み、優香は携帯を触っている。彼女は私と目が合うと、私を睨みつける。
昨日優香が送ってきたメールのことが頭を過ぎる。何か触れておくべきかと考えたが、私はそれ以上言う言葉がなかった。
そのため、席に座ろうとしたとき、優香が携帯電話を持って私のところにやって来たのだ。



