彼女、できたんだ。 「あ……私、 わ、忘れ物思い出したから学校戻るね。」 今、うまく笑えてるかな私 「あ!そうですか! 思い出してよかったですね!」 「おま、 今思い出したのかよ」 「最近、忘れっぽくて参っちゃうね へへ。」 今すぐ離れたい。 これ以上一緒にいれない。 じわりと熱くなってきた目をぐっとこらえて 今日一番の笑顔をつくって見せた。 「春斗くん、奏太、ばいばい」 「さつきさん ばいばーーーい!」 「またな」