おっと、話している暇はねぇな。
時間になるしな~。翔馬は、置いていくか。
翔馬は、女好きだ。俺と反対の…。
だけど中途半端な気持ちで、女は抱かない。
なかなか良い奴。でも、よく人ん家に上がり込んでは酒を飲んでやがる。
そこ直せば良いやつなんだが……。

―ガチャっ

「「きゃぁあああぁああっ!ヒナくぅーーん♡」」
くそ!家まで来やがった。うぜぇ。
まじくせぇ。におい…。
諦めないやつら。こんな女は、大嫌いだ。
ポストの上から下まで、プレゼントやら
メアドが書かれた紙やらでいっぱいだ。
陽翔や美波と大違いだな。
語尾の♡も、ねぇしな~!

自慢じゃねーが俺らは容姿に恵まれていた。
だから、女がよってこないわけ…なかった。
だが、陽翔は違った……。
よってくるどころか、距離をとった。
こんな女はじめてだよ…。
楽しみだ。

そんなことを思いながら…、学校へ行った。