「アンタ、まじで美波の友達なの?」


「きゃはははは。嘘でしょ?」


リカとその友達が言う。

友達だよ。


何がいけないの?


「美波には友達いないもんね~!!!!だって、チカたちは、美波の地位が欲しいだけだもん♪」


きゃはははははははははははは。


笑い声が響く。

なんか、物凄く…腹が立つ。


あたしを侮辱するのは良いよ。


いくら言っても痛くも痒くもない。
だって、言い返せないから。


だから、別に
反論とかしないから言ってもいい。


だけど!美波ちゃんの悪口は許さない。


美波ちゃんは、あたしに話しかけてくれた。


それが嘘でも。嬉しいもん。


声が出ないあたしを軽蔑もしないで
友達第1号って言ってくれたんだから!


「実際さぁ、アンタもそーでしょう?」


あたしは、首を横に降る。


地位なんて要らない。あたしには必要ない。


あたしは人を裏切らない。


同じ過ちを
二度も侵さないって決めたの。


あたしは美波ちゃんの友達。


美波ちゃんが好き。


その気持ちに嘘はない。