おっつ、やべぇ。


走って木の陰に隠れたとき、バイクの集団はちょうど目の前を通った。



もしあそこにいたら、完全に絡まれていた。



だんだんとバイクの爆音は小さくなっていった。




再び家に帰ろうとして、足を一歩踏み出したとき……。 



えぇー、何でいるの!




「何やってんのお前?」



私の目の前には、バイクに乗ったイケメン君が私を見ていた。




「あっ、えっと、これはですね。」



別にこいつが怖いと言う訳ではない、見られていた事が怖い。