その言葉は、誰にも届かず ただ、闇へと吸い込まれていった。 誰が美夢を助けるのだろうか…。 本の中の物語に出てくるような白馬に乗った王子様なんていない。 ここにいるのは、白い龍が5匹《白龍》と普通の龍が1匹《美夢の兄である龍哉》がいるだけだ。 それと、紅い華が6輪《紅華》がいるだけだった…。 さぁ、ここからどんな物語が始まるのかなんて、誰にも分からない…。誰にも…。