「「前!!!!」」 え?前……? その瞬間 「「危ないっっ!!」」 私の目の前はもう真っ暗だった。 「ドンッっっ」 と鈍い音が廊下中に響いた。 誰かが、私にぶつかってきたのだ。 「痛ったぁ……」 薄々、目を開けると私の前に男の子が倒れていた。 「美桜!!!大丈夫!?!!」 咲が焦った様子で聞いてきた。 「私は大丈夫だけど……」