校長先生の話は,長いのかと思えば案外そうでもなく,時間は,あっという間に過ぎていった。

「星ちゃんは,何部に入るの?」

そう言いながら,さっきクラスで渡された
部活のパンフレットを見ながら,聞いてくる雫ちゃん。

『ん-。まだ,決めてないんだけど..候補は,一応あるよ』っと,私も自分のパンフレットを見ながら言った

「え,本当に?何部?」

候補は,一応,ある。

それは,“天文部”。

中学校には,無かったし

なかなか,聞かない部活だから

興味が湧いていた

きっと,星って言葉にもそそられているだろう。

『天文部だよ』

「へ-。ますます,奇遇だな,俺らも天文部にはいるんだよね」

え。この声は..

裏を振り返ると

予想的中の流夜君が居た。

流夜君の隣には,初めてみる男の子が居た

それに,気づいたのか,男の子は

ペコッとお辞儀をして

「霧島 海(きりしま かい)です。よろしく」

『私,柳星です,よろしくね!』

そう言うと海くんは,またペコッとお辞儀をした。