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顔に靄がかかっていて誰だか判別がつかないけど
口元はにやにやしていて気持ち悪い。
その口が喋る。

「ねぇ、姫って誰とシたの?全員?あいつら来るまで暇だし俺達といい思い出作ろうか?」

あぁ、さっき聞いた”声”だ。
そういい私の制服に手をかけて脱がしていく男。
私が叫べないように口にはタオルがまかれていて
手足はテープでしっかりとぐるぐる巻きにされている。

その男以外も数人の男が集まってきてにやにやしながら服を脱がそうとしてくる。

恐怖で固まる私は身をよじりながらボロボロと涙を出すことしかできない。

カーディガンが脱がされYシャツのボタンに手がかかる
1つ1つボタンをゆっくり外していく男。3つめが外されたところでYシャツから下着が見え男達から歓声が聞こえる。

恐怖で涙が止まらない。
そんな私を見て男たちはそそるぜと言う。
もうだめ。
諦めかけてせめて気持ち悪い男たちの顔を見ないようにと目を閉じる。
その時怒鳴り声が聞こえる。

「槇口てめぇ、はるになにした‼」
それは普段から想像もつかないブチギレた拓哉先輩だった。

「”まだ”何もしてないよ?お楽しみはこれから」
そう私を見てにやっとする男。