「おー!今行く」
2階から聞こえる哲二の声。どうやらホントにいるらしい。
「よう。昨日ぶり」
ニッと笑う笑顔。
昨日の怒りを一瞬忘れそうになったけど、
やっぱり許せないので無表情で目を逸らし、リビングに入る。
どうやら“すき焼き”らしい。
それぞれ席に座る。
おじさんはまだ仕事から帰っていないらしい。
私の隣には哲二。
それが、私が幼いころからのあたりまえ。
憂希さんとたわいない話をしながら、食べすすめていく。
そんな中憂希さんが言う。
「ところで・・・凛ちゃんは今彼氏いるの?」
突然のその質問にご飯を吹き出しそうになる。
しかも、いつもと変わらないにこやかであり穏やかである笑顔で言う憂希さん。
内心バクバクだ。
「い、いないです」


