夫婦の定義──君が僕のすべて──

レナはモモカの言葉が頭から離れず、グルグルと思いを巡らせながら帰宅した。

「おかえり。」

「ただいま…。」

口をへの字に曲げて、元気のない様子で帰宅したレナを、ユウは心配そうに見つめる。

「どうした?」

「ん?」

「なんかあった?」

「ううん…何もないよ。」


明らかに様子がおかしいのに、何も話そうとしないレナを膝の上に座らせ、ユウは優しく髪を撫でる。

「何もないって顔じゃないよ。」

「うん…。」


何をどう伝えればいいのか、どうして今になってこんな事で悩まなくてはいけないのか、うまく言葉にする事ができず、レナは黙ってユウに抱きついた。