夫婦の定義──君が僕のすべて──

「ユウがいてくれて、私、ホントに幸せ…。」

「オレもレナがいてくれて幸せ。レナ、腹減ってるだろ?晩飯にしよ。」

「あ、うん。急いで用意するね。」

「いや、もうできてる。」

「えっ?!」

「簡単なものだけどな。カレーの残りがあったから、カレードリアにしてみた。あとは焼くだけ。」

「ユウ…。ありがと…。」


何から何までしてもらったのが嬉しくて、でも主婦としては申し訳ないような、複雑な気持ちになりながら、レナはユウにそっと口付けた。

「さ、晩飯にしよ。」

「うん。じゃあ焼くのは私がするね。」

「うん。」