夫婦の定義──君が僕のすべて──

「今日は無理言ってすみません。」

「いやー、しょうがないですよ。ちょうどうちも時間が空いてる子がいて良かったです。」

5人のアイドルユニットを担当しているマネージャーは、嫌な顔もせずそう言ってくれたが、予定より早く現場入りさせられたチナツとタケルは、少し不服そうだった。

レナはチナツとタケルに頭を下げる。

「こちらの都合で無理言ってごめんなさい。」

「はぁ…。」

「まぁ…その分、早く終われるなら。」

レナはカメラを手に、撮影の準備を始める。

「それじゃあ、早速始めますね。」


チナツとタケルのツーショット撮影から始め、それぞれのワンショット撮影をした。

その間に他のメンバーも現場入りし、滞りなく撮影は進んだ。