夫婦の定義──君が僕のすべて──

レナは両手で顔を覆って考え込んでいる。

「どうしよう…。」

どうしてやる事もできず、ユウはただ、レナの背中を優しくポンポンと叩く。

「とりあえず…明日、もう一度みんなで相談して、先方にお願いしてみるしかないよ。レナがどんなに一人で悩んでも、どうする事もできないだろ?他のスタッフにメールして、明日早めに来てもらうとか…。」

「うん…。」

レナはパソコンから山根とルミに、明日の朝はミーティングをしたいから30分早く出勤して欲しいとメールを送った。

程なくして、山根とルミからの返信を確認すると、レナはパソコンの電源を切って静かに席を立った。

時刻は11時を回っている。

「ごめんね…こんな事に付き合わせて…。」

「大丈夫だよ。さ、帰ろう。」

「うん…。」