夫婦の定義──君が僕のすべて──

電話を切ったユウは、シンヤとマユに、これからレナを迎えに行く事と、食事のお礼を言って部屋を出ようとした。

「ユウ、車で送ってやるよ。今日はそのつもりで、酒飲んでないから。」

「ありがと、助かるよ。」



ユウはシンヤの運転でレナの事務所に向かう。

「さっきの話だけどさぁ…。」

「ん?」

シンヤは運転をしながらタバコに火をつける。

「あっ、ユウもタバコ吸っていいぞ。マユの前だから我慢してたろ?」

「あぁ、うん。」

ユウもタバコに火をつけた。


「でさ、レナちゃんの悩みって…あの話だけじゃないだろ?」

「わかるの?」

ユウは驚いた顔でシンヤを見る。

「なんとなくな。ユウ、いろいろって言ったじゃん。」

「さすが売れっ子作家、シンヤ先生…。」

今は作家として活躍しているシンヤだが、昔から、シンヤは人の気持ちに鋭い。